Wednesday, November 12, 2008

危険少ない接着ブリッジ (Glue type fixed partial denture)

虫歯や歯周病で歯を失う。1本や2本なら、ブリッジという方法が最も広く使われている。

 なくなった歯の両隣の歯を支えにして、橋を渡すように入れる。入れ歯よりもかみやすく、人工の歯の土台を埋め込むインプラント(人工歯根)より簡便で安価だ。

 しかし、この方法には大きな欠点がある。しっかりと支えるため、両側の歯は表面のエナメル質を取り除き、40~75%削り込まなければならない。

 「東京クリニック丸の内オアゾmc」の歯科医長、安田登さん(63)は「エナメル質を削り、象牙(ぞうげ)質を露出させると、歯は弱くなり、そこから新たに虫歯ができて、歯を失う原因になります」と語る。

 この危険を冒さずにブリッジをつけることはできないか。安田さんが20年来、取り組んできたのが、「接着ブリッジ」だ。ブリッジを固定するために削るのは、表面のエナメル質の範囲内にとどめ、象牙質は守る。かぶせて固定するのではなく、セメントの接着力で強度を維持する。

 「強力な接着剤の開発で、それが可能になりました」と安田さん。今年3月まで、生命保険会社の診療所に勤務しながら、接着技術を専門に東京医科歯科大の臨床教授も務めてきた。

虫歯で右下の奥歯を失った坂上晴美さん(40)はまさに、従来型ブリッジの問題を経験した。以前、別の歯科医院で、なくした歯にブリッジをかけたが、支えにしていた歯が虫歯で傷んでしまった。2002年に保険会社の診療所で、安田さんの治療を受け、失われた歯2本分を両側で支える接着ブリッジをつけ直した。

 岡村郁代さん(51)も同じ年に、右下の奥から2番目の歯を虫歯で失ったために接着ブリッジをかけた。2人とも、5年がたったが、違和感もなく使っている。

 接着を専門にする大阪大歯学部教授の矢谷博文さんは「接着ブリッジは、従来型より外れやすいと言われていますが、歯をあまり削っていないので、再治療すれば問題はありません。歯にやさしい治療法です」と話す。

 安田さんは、接着ブリッジで歯を守る治療を広めるため、歯科医を対象に研修会を開き、参加者らと結成したNPO法人「歯と口の健康を守ろう会」で啓発活動も行っている。

 安田さんは「歯は一度削ってしまうと、元には戻せません。できるだけ歯を生かしながら治療をすることが大切だと思います」と話している。

 NPO法人「歯と口の健康を守ろう会」 ホームページ(http://www.t-oralhealth.org/)には、接着技術に関する安田さんの研修会に参加した歯科医の一覧が掲載されている。

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v
 
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